改訂新版 世界大百科事典 「兼宣公記」の意味・わかりやすい解説 兼宣公記 (かねのぶこうき) 室町前期の公家広橋兼宣(1366-1429)の日記。別称《宣記》。1387-1428(元中4・嘉慶1-正長1)の記事がある。兼宣は後円融天皇の外戚にあたり,武家伝奏の役も務めて朝廷と幕府の連絡にもあたったので,当該時期における朝幕関係を知ることができるよい史料である。東洋文庫に自筆本が31軸あるほか,内閣文庫,宮内庁書陵部,史料編纂所に写本がある。《史料纂集》所収。執筆者:清田 善樹 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by