武家伝奏(読み)ぶけてんそう

精選版 日本国語大辞典「武家伝奏」の解説

ぶけ‐てんそう【武家伝奏】

〘名〙 (「ぶけでんそう」とも) 室町江戸時代朝廷の職名。訴訟や儀式そのほかの諸事にわたって、朝廷と幕府の間の連絡にあたった役職。また、その役の人。室町時代以後に制度化し、江戸時代には幕府が、納言参議の中から学弁舌に優れた者二名を選んだ。二人いるので両伝奏ともいう。武伝。
※親長卿記‐明応五年(1496)六月三日「勧修寺前大納言〈教秀〉〈略〉武家伝奏事辞退」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「武家伝奏」の解説

武家伝奏
ぶけてんそう

室町~江戸時代に武家から朝廷に願い出ることを伝達奏聞する朝廷の役職名。建武中興のときにおかれ,室町時代に制度化された。江戸時代には定員2名で,納言,参議から選任された。慶応3 (1867) 年廃止。

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デジタル大辞泉「武家伝奏」の解説

ぶけ‐てんそう【武家伝奏】

《「ぶけでんそう」とも》室町・江戸時代の朝廷の職名。諸事にわたり、武家との連絡にあたる役。江戸時代には定員2名で関白に次ぐ要職納言参議から選ばれた。伝奏。

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世界大百科事典 第2版「武家伝奏」の解説

ぶけてんそう【武家伝奏】

朝廷と幕府間の意思疎通をはかるために置かれた公家の役職。本来,伝奏は武家,寺社等の奏請を伝奏することをつかさどり,室町時代には武家伝奏,寺社伝奏の職掌分化をみた。江戸時代には武家伝奏をとくに要職とし,単に伝奏とも称した。1603年(慶長8)2月12日に広橋兼勝勧修寺光豊が任命されてから,1867年(慶応3)12月9日に廃止されるまで,江戸時代を通して定員2名。役料は500俵。多くは大納言の中から,学問文筆の才があり,弁舌がすぐれ正義を行う者が選任された。

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