改訂新版 世界大百科事典 「兼山秘策」の意味・わかりやすい解説 兼山秘策 (けんざんひさく) 金沢の儒者青地兼山,麗沢兄弟がその師室鳩巣から寄せられた書簡を編んだもので《兼山麗沢秘策》として世上に流布した。1711-31年(正徳1-享保16)の書簡を収める。全8冊。鳩巣の学問,思想を直接伝える貴重な資料であるが,その内容は当時の幕政,江戸市中の風聞,世評,交友関係等多方面にわたっており,正徳・享保期の社会情勢と,それに対する著者の意見がうかがえる。《日本経済大典》所収。執筆者:桂島 宣弘 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by