内命婦(読み)ナイミョウブ

デジタル大辞泉 「内命婦」の意味・読み・例文・類語

ない‐みょうぶ〔‐ミヤウブ〕【内命婦】

律令制で、五位以上の位階を持つ女官の称。特定職掌はないが、儀式などに参加した。ひめもうちぎみ。→外命婦げみょうぶ

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精選版 日本国語大辞典 「内命婦」の意味・読み・例文・類語

ない‐みょうぶ‥ミャウブ【内命婦】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、五位以上の位をもつ女性の称。これに対し、五位以上の人の妻を外命婦という。ひめまちぎみ。
    1. [初出の実例]「凡内親王。女王及内命婦朝参行立次第者。各従本位」(出典令義解(718)後宮職員)

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世界大百科事典(旧版)内の内命婦の言及

【縫殿寮】より

…頭・助・允・大属・少属の四等官のほか使部・直丁が属する小寮。女王および内外命婦(ないげのみようぶ)(内命婦とは五位以上の女官,外命婦とは五位以上の官人の妻)・宮人の名帳や考課,天皇の御服や賞賜用衣服の裁縫,纂組(さんそ)(くみひも,綬の類)の事をつかさどる。本寮は後宮十二司すなわち内侍司,蔵司,書司,薬司,兵司,闈司,殿司,掃司,水司,膳司,酒司,縫司に属する女官につき,それぞれの本司が上日行事(出勤日数,勤務内容)を記録したものの送付を受けて,女官の考課すなわち勤務評定をし,これを中務省に申告することを最も重要な職務とする。…

【命婦】より

…古代における身分のある女性の称。後宮職員令によれば,五位以上の位を有する女性を内命婦と称し,五位以上の男官の妻を外命婦と称した。一般に命婦という場合は内命婦を指すことが多い。…

※「内命婦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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