内法長押(読み)ウチノリナゲシ

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精選版 日本国語大辞典 「内法長押」の意味・読み・例文・類語

うちのり‐なげし【内法長押】

  1. 〘 名詞 〙 鴨居の上にある長押。ふつうの長押をいう。
    1. [初出の実例]「心去の柱に内法長押(ウチノリナゲシ)一間の床に一間の棚と云ふ物々しい座敷真中に」(出典青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の内法長押の言及

【長押】より

…棖の字を当てる場合もあるが,棖は方立(ほうだて)である。使用する場所によって,地面に接する地(じ)長押,縁の上にある切目(きりめ)長押,切目長押上の丈の低い半長押,窓下の腰長押,開口部の上方に位置する内法(うちのり)長押,内法長押より上にある上(かみ)長押,蟻壁(ありかべ)を受ける蟻壁長押,天井に接する天井長押などがある。初めは柱を横につなぐための構造材であったが,鎌倉時代以降,貫(ぬき)を通して柱を固めるようになると,徐々に構造的性質を失って装飾的な材へと変質していった。…

※「内法長押」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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