内野台嶺(読み)うちのたいれい

精選版 日本国語大辞典 「内野台嶺」の意味・読み・例文・類語

うちの‐たいれい【内野台嶺】

  1. 漢学者教育者。前名城田作三。神奈川県出身。東京高等師範学校卒。東京文理科大学教授を経て駒沢大学文学部長。主著「孟子新釈」「四書通論」。明治一七~昭和二八年(一八八四‐一九五三

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「内野台嶺」の意味・わかりやすい解説

内野台嶺
うちのたいれい
(1884―1953)

漢学者。神奈川県に生まれ、城田作三(しろたさくぞう)と称したが、のちに曹洞(そうとう)宗大乗寺(だいじょうじ)住職養子となり、内野台嶺と改名した。東京高等師範学校を卒業後、同校講師、教授を経て東京文理科大学(東京高等師範学校を改組して設立。現、筑波(つくば)大学)教授を歴任。退官後、駒沢(こまざわ)大学教授、同文学部長になった。「儒教における礼の地位」「五祀考(ごしこう)」「文宗考」「袷祭考(こうさいこう)」など「礼」の研究に専念し、「儀礼注疏索引」(未刊)が畢生(ひっせい)の仕事であった。著書に『孟子(もうし)新訳』『四書通論』『四書新釈大学中庸(ちゅうよう)』『四書新釈論語』『韓非子(かんぴし)講話』などがある。

[中村璋八 2016年3月18日]

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