内閣提出法案(読み)ないかくていしゅつほうあん

知恵蔵 「内閣提出法案」の解説

内閣提出法案

閣法5条は、首相内閣を代表して内閣提出の法律案、予算その他の議案国会に提出することを定めている。国会で可決、成立する案件大半は内閣提出法案。2006年の第164通常国会では内閣提出91法案のうち、成立したのは82件だった。内閣提出法案も省庁が決めれば出せるというのではなく、自民党など与党の事前審査が終わらないと国会に提出できない。自民党の場合は政務調査会の関係部会・調査会でまず議論し、総務会の了承も必要だ。特に税制改革では自民党税制調査会が強い発言権を持ち、党主導で決めている。

(星浩 朝日新聞記者 / 2007年)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内閣提出法案」の意味・わかりやすい解説

内閣提出法案
ないかくていしゅつほうあん
cabinet bill

内閣が政府を代表し議会に提出する法案。政府法案の一形態。閣法と略称され,日本では政府法案の提出権者が内閣であるためにこのように呼ばれる。ただ,内閣が法案の提出権をもつかどうかについては議論がある。一般に政府が法案提出権をもつ議会では政府法案が立法中心となるが,合議体としての内閣が政府法案の提出権をもつというのは珍しい

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