円護寺村(読み)えんごじむら

日本歴史地名大系 「円護寺村」の解説

円護寺村
えんごじむら

[現在地名]鳥取市円護寺・北園きたぞの二丁目

覚寺かくじ村の南、久松きゆうしよう(城山)の北側の谷間に位置する。八幡はちまん池の東にあり、ふくろ(旧袋川)の支流円護寺川が村内を流れる。南の道祖神さいの(天徳寺坂)を越えると湯所ゆところ村に至る。「因幡志」によれば、村名はかつて当地にあった古寺円護寺にちなむという。小字の古寺ふるでらはその寺地であったと考えられる。もとは円郷寺と記されたが、元禄国絵図・元禄郷帳作成時に円護寺と改められた(元禄一四年「変地其外相改目録」県立博物館蔵)。円江寺ともみえる。拝領高は一九五石余、本免六ツ。安政五年(一八五八)の生高二五四石余、物成一〇八石余。山役米一石二斗が課されていた(「邑美郡下札帳」太田垣家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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