再臨派(読み)さいりんは(その他表記)Adventists

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「再臨派」の意味・わかりやすい解説

再臨派
さいりんは
Adventists

アドベンティスト派ともいう。キリスト再臨のときが間近に迫っていると信じて信仰に奮起した多くのプロテスタント系グループの総称。 19世紀末に各国で自然発生的に生れた。しかし特にアドベンティストと称される場合は,北アメリカのバプテスト派信者 W.ミラーらが 1830年代に起した運動をさす。しかし預言されたとき (1844.10.22.) にキリスト再臨が実現しなかったので運動は分裂し,主流土曜日を安息日とするセブンスデー・アドベンティストに受継がれ今日にいたっている。そのほかにも分派は多いが,至福千年説を信奉する点で共通している。

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世界大百科事典(旧版)内の再臨派の言及

【アドベンティスト】より

…ラテン語の〈来る〉あるいは〈来臨〉を意味するアドウェントゥスadventusからきた名称で,キリストの再臨(再来)がすぐにおこることを信じる人々あるいは教派をさす。再臨派ともいう。キリスト教史のはじめからいつの時代にもみられる運動であるが,教派としては1831年,アメリカでミラーWilliam Miller(1782‐1849)というバプティストの農民説教者によって始められた運動にさかのぼる。…

※「再臨派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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