冤屈(読み)エンクツ

精選版 日本国語大辞典 「冤屈」の意味・読み・例文・類語

えん‐くつヱン‥【冤屈】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 志を曲げること。
    1. [初出の実例]「諸君の心の利害の観念は、果して情慾なる野蛮の暴君の圧制を受けて、冤屈(エンクツ)に甘んずるでせうか」(出典露団々(1889)〈幸田露伴〉四)
    2. [その他の文献]〔楚辞‐九章・懐沙〕
  3. 心が結ぼれて晴れないこと。恨みや苦しみ。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
  4. 無実の罪に落とし入れられること。
    1. [初出の実例]「是非曲直を幾度も官訴せらるるによりて、冤屈誣枉自然にすくなし」(出典:随筆・孔雀楼筆記(1768)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む