冤屈(読み)エンクツ

デジタル大辞泉 「冤屈」の意味・読み・例文・類語

えん‐くつ〔ヱン‐〕【×冤屈】

志を曲げること。枉意おうい
無実の罪をこうむること。冤罪えんざい

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精選版 日本国語大辞典 「冤屈」の意味・読み・例文・類語

えん‐くつヱン‥【冤屈】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 志を曲げること。
    1. [初出の実例]「諸君の心の利害の観念は、果して情慾なる野蛮の暴君の圧制を受けて、冤屈(エンクツ)に甘んずるでせうか」(出典露団々(1889)〈幸田露伴〉四)
    2. [その他の文献]〔楚辞‐九章・懐沙〕
  3. 心が結ぼれて晴れないこと。恨みや苦しみ。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
  4. 無実の罪に落とし入れられること。
    1. [初出の実例]「是非曲直を幾度も官訴せらるるによりて、冤屈誣枉自然にすくなし」(出典:随筆・孔雀楼筆記(1768)一)

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