諸君(読み)ショクン

精選版 日本国語大辞典 「諸君」の意味・読み・例文・類語

しょ‐くん【諸君】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 多数の人をさす語。主として男性が対等以下のものに軽い敬意をもっていう語。代名詞的にも用いる。
    1. [初出の実例]「冬夜与諸君談話」(出典:江吏部集(1010‐11頃)上)
    2. 「今や諸君よく虚栗集の趣を知り」(出典:俳諧・新虚栗(1776)附言)
    3. 「諸君、こいつはいったい、なんといふ鵞鳥だい」(出典:月に吠える(1917)〈萩原朔太郎〉悲しい月夜・死)
    4. [その他の文献]〔史記‐項羽本紀〕
  3. あれこれ多くの遊女
    1. [初出の実例]「吉原これに勝利を得、また奇計をめぐらさんと、諸君(ショクン)いさんで花やかに中の丁へ寄集まる」(出典:洒落本・淫女皮肉論(1778)松の井が梅花の論)

諸君の補助注記

は時代の古い方が敬意があり、語感も固い。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「諸君」の読み・字形・画数・意味

【諸君】しよくん

君たち。〔史記、項羽紀〕今卒(つひ)に此(ここ)に困(くる)しむ。此れ天の我をぼすにして、戰の罪に非ざるなり。今日固(もと)より死を決せり。願はくは君の爲に快戰し、必ず三たび之れにたん。

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