野蛮(読み)ヤバン

デジタル大辞泉 「野蛮」の意味・読み・例文・類語

や‐ばん【野蛮】

[名・形動]
文化が開けていないこと。また、そのさま。「野蛮土地
教養がなく、粗野なこと。また、そのさま。「野蛮行為
[派生]やばんさ[名]
[類語]荒い荒っぽい荒荒しい乱暴がさつ手荒手荒い粗野蛮カラ野性的がらっぱち荒気ない狼藉ろうぜき無法乱行らんぎょう蛮行ばんこう暴状暴挙暴行暴力・腕力沙汰ざた荒くれ粗暴凶暴狂暴猛悪

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「野蛮」の意味・読み・例文・類語

や‐ばん【野蛮】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 文化が開けていないこと。未開なさま。また、その国やその人民
    1. [初出の実例]「未だに野蛮(ヤバン)弊習と云ッてネ」(出典安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉初)
  3. 無教養無作法で荒っぽいこと。粗暴なこと。また、その人やそのさま。粗野。
    1. [初出の実例]「僕のやうな〈略〉一文不通の野蛮蠢愚を」(出典:江湖機関西洋鑑(1873)〈岡丈紀〉初)

野蛮の語誌

中国の洋学書に見られる造語で、日本語で使われるようになったのは明治初期から。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「野蛮」の読み・字形・画数・意味

【野蛮】やばん

未開の俗。

字通「野」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android