冷凍機械(読み)れいとうきかい(その他表記)refrigerating machine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「冷凍機械」の意味・わかりやすい解説

冷凍機械
れいとうきかい
refrigerating machine

冷凍機。冷凍を行うための装置。蒸気圧縮冷凍機,蒸気噴射冷凍機,吸収冷凍機,電子冷凍装置,磁気冷凍機などの種類がある。このうち蒸気圧縮冷凍機が最も普通に使用されている。その機構は,蒸発器で液体冷媒 (フロンアンモニアなど) を低温低圧蒸発させ,そのとき,周囲から熱を吸収して冷凍作用を行う。蒸発してガス状となった冷媒を,圧縮器で圧力を上げ,凝縮器で液化し,膨張弁を通して絞り,膨張させて蒸発器に送り,再び冷凍作用を行う。冷媒が,蒸発,液化を繰返して循環することを冷凍サイクルという。一般の電気冷蔵庫や製氷装置はこの方式で,サイクルの途中で,冷媒がいったん水に吸収される吸収式は,ガス冷凍庫などで用いられる。最近,冷凍技術の進歩とともに,生活,産業の各方面で利用され,血液保存のための凍結乾燥,人工スケートリンク用の大規模急速製氷装置なども開発されている。

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