蒸発器(読み)ジョウハツキ

デジタル大辞泉 「蒸発器」の意味・読み・例文・類語

じょうはつ‐き【蒸発器】

種々の水溶液から水分気化して除去する装置
冷凍冷蔵機器・空調機器・ヒートポンプなどを構成する主要な熱交換器一つ外部から熱を吸収して、冷媒気化させ、周囲を冷却する。

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精選版 日本国語大辞典 「蒸発器」の意味・読み・例文・類語

じょうはつ‐き【蒸発器】

  1. 〘 名詞 〙溶液を加熱して水を蒸発させる装置。〔電気工学ポケットブック(1928)〕

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化学辞典 第2版 「蒸発器」の解説

蒸発器
ジョウハツキ
evaporator

蒸発缶,蒸発晶析器ともいう.蒸発によって溶液の濃縮や結晶化([別用語参照]晶析装置)を行わせる装置で,潜熱を有効に溶媒に伝えるために多種型式が考案されている.方法としては,
(1)熱媒体からの熱を管壁(器壁)を通して溶媒に与える方法,
(2)熱源蒸気などを溶媒に直接接触させて加熱する方法,
がある.通常,(1)の方法が多く用いられ,熱媒体を流す管の配置に従って,水平管型,直立管型,傾斜管型蒸発缶などとよばれ,それらはさらに自然循環型,強制循環型,流下膜型,その他に分類される.図に示すものは直立管型の一種で,標準型とよばれるものである.この型でもっとも簡単なものは,ジャケット式蒸発缶とよばれている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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