最新 地学事典 「凝縮モデル」の解説
ぎょうしゅくモデル
凝縮モデル
condensation model
原始太陽系円盤を想定し,元素存在度,温度,圧力を与え,熱力学的に安定な凝縮相,気相を求める多成分多相系の熱力学計算モデル。ただ,太陽系物質は高温のガスから晶出したという立場から凝縮モデルと呼ばれるが,平衡計算であり,本来,反応過程は含まない。難揮発性包有物(CAI)の鉱物組み合わせや,苦土かんらん石,エンスタタイト,鉄ニッケル合金,トロイライトなどがコンドライトの主要鉱物であることをよく説明する。実際の原始太陽系円盤においては,反応速度論的考察も必要であるが,系の化学進化の方向を示す枠組みとして重要である。
執筆者:橘 省吾・木村 眞
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

