最新 地学事典 「難揮発性包有物」の解説
なんきはつせいほうゆうぶつ
難揮発性包有物
refractory inclusion
主に炭素質コンドライトに特徴的に含まれる不規則~球状の包有物。約45.67億年の形成年代を示し,太陽系最古の物質とされる。Ca,Alに富む珪酸塩,酸化鉱物から構成されるものはCaとAlに富む包有物(CAI)と呼ばれる。その他,かんらん石を主成分とするもの(アメーバ状かんらん石集合体:AOA),白金属元素やZr・Sc・Y等の元素を成分に含むものもある。太陽組成の高温のガスが冷却したとして,最初の5%が凝縮した物質と化学組成・鉱物組成が非常によく似ている。しかし,酸素などに同位体異常が見られ,単なる平衡凝縮ではなく,局所的な加熱・溶融等の複雑なプロセスを経て形成されたものである。
執筆者:小松 睦美・木村 眞
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

