日本歴史地名大系 「出小屋」の解説 出小屋でごや 大分県:中津市中津城下出小屋[現在地名]中津市中津 上博多町(かみはかたまち)新博多(しんはかた)町の南、西は萱津(かやづ)町。江戸時代、島田口(しまだぐち)御門外に「博多町辺ノ商人、小屋ヲ此地ニ建テ昼夜露店ヲ出セシガ、遂ニハ家屋ヲ建築シテ移住スルモノ多ク、是ニ至テ、一タビ新諸町ト改称セシガ、故アリテ再、上博多町ト改タリ」と伝承する(中津歴史)。八幡大江(はちまんおおえ)神社の石灯籠の銘に「元禄六癸酉若宮八幡宮 出小屋中」とある。享保四年(一七一九)の調査では「新博多町支配出小屋、一、軒数合三拾軒 一、竈数三拾三竈、同町支配萱津鍛冶 一、軒数合三軒 一、竈数合五竈」とあり(「惣町大帳」、以下ほとんど同史料による)、天明五年(一七八五)では出小屋三一軒、萱津五軒、文化七年(一八一〇)には出小屋町二二軒、萱津鍛冶屋町三軒と減少している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by