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出師表 すいしのひょうChū shī biǎo

世界大百科事典 第2版の解説

すいしのひょう【出師表 Chū shī biǎo】

中国,三国蜀の丞相であった諸葛孔明(しよかつこうめい)が,227年(建興5),魏国討伐に出陣するとき,後主劉禅に奉呈した上文。《文選》にこの題をつけて収録された。蜀の危急存亡に際して,後主が賢者を尊び諫言を入れて先主劉備の遺徳を高めるよう願い,頼るべき人材の名をあげて推薦するとともに,北伐の目的を明らかにして自己の忠誠心を吐露した名文である。その翌年に《後出師表》とよばれるもう一つの表を奉呈したことを史書は伝えるが,このほうは孔明の真作かどうかについて異論もある。

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世界大百科事典内の出師表の言及

【諸葛孔明】より

…彼の目的は魏から中原を奪回して劉氏の漢室を復興することにあり,そのために呉蜀同盟を固め,南は雲南に及ぶ地域の異民族を平定慰撫して後方の不安を除き,物資の補給を容易にしたのち,227年(建興5)から魏に対する北伐に全力をあげた。出陣に際して有名な〈出師表(すいしのひよう)〉を後主にささげて忠誠憂国の心を吐露したあと,7年間を戦地に送り,しばしば関中に進出して魏の心胆を寒からしめたが,234年,五丈原(陝西省郿県南西)の近くで魏の将軍司馬懿(しばい)と対峙していたとき,病に倒れた。三国演義【川勝 義雄】。…

※「出師表」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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