出雲なんきん

デジタル大辞泉プラス 「出雲なんきん」の解説

出雲なんきん

金魚品種のひとつ。江戸時代中期に出雲地方(現在の島根県)で作出された品種で、マルコ原種に改良されたものと考えられている。背びれがなく、体形は丸みを帯びたらんちゅう型だが頭瘤はない。四つ尾で、白勝ち更紗の体色が特に好ましいとされる。江戸時代の松江藩主・松平治郷(はるさと)が飼育を奨励した品種で、島根県の天然記念物に指定されている。単に「なんきん(南京)」ともいう。梅酢を用いて調色を行う伝統がある。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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