分子ネックレス(読み)ぶんしネックレス(英語表記)molecular necklace

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「分子ネックレス」の解説

分子ネックレス
ぶんしネックレス
molecular necklace

シクロデキストリンはグルコース環状に結合したオリゴ糖で,分子中央に疎水生の空洞をもつ。この水溶液に高分子であるポリエチレングリコールを加えると,その高分子鎖が数十個のシクロデキストリンを串刺しにする。その状態でポリエチレングリコール鎖の両末端を他の分子で化学的に閉じてしまうと,串刺しされたシクロデキストリンは抜け出られなくなってしまう。ちょうど,真珠のネックレスのようにシクロデキストリンのネックレスができあがる。この現象は,高分子鎖がシクロデキストリンを分子認識したものと考えることができる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ケッペンの気候区分

ケッペンが1918年に考案した世界の気候区分法。植物分布に注目し、熱帯気候(符合A)・乾燥気候(B)・温帯気候(C)・冷帯気候(D)・寒帯気候(E)に区分した。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android