分波器(読み)ブンパキ(その他表記)branching filter

デジタル大辞泉 「分波器」の意味・読み・例文・類語

ぶんぱ‐き【分波器】

複数のアンテナが受信した異なる電波信号を、周波数に応じて分ける機器地上デジタルテレビ放送BS放送CS放送の電波信号に分割する。→分配器分岐器ブースター

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「分波器」の意味・わかりやすい解説

分波器 (ぶんぱき)
branching filter

周波数の異なる信号を周波数によって分離,結合する装置。オーディオアンプの低音用スピーカーと高音用スピーカーに信号を供給するときにも用いられる。分波器は1入力と2出力をもつフィルターで,遮断周波数fc以下の信号は一方の出力へ,fc以上の信号は他方の出力へ送るローパスフィルターハイパスフィルターの組合せで構成する。両出力を抵抗R終端したとき,入力から見て全周波数範囲で定抵抗Rに見える分波器を定抵抗分波器という。定抵抗分波器では遮断周波数fcで両出力にちょうど1/2ずつの電力が供給される。
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