分社制度(読み)ぶんしゃせいど(その他表記)spin-off system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「分社制度」の意味・わかりやすい解説

分社制度
ぶんしゃせいど
spin-off system

組織が肥大化しすぎた企業が,自らをいくつかの企業に分割して活性化を図る制度メリットは,(1) 経営者・従業員ともに当事者意識が生れる,(2) 従業員のきめ細かい能力開発ができる,(3) 税制上有利であるなどがある。他方で組織が割れてしまうということは,(1) 異業種間のメンバー同士の交流による情報創造の機会が減る,(2) 管理部門の重複コストが上昇する,(3) 企業グループとしての一体感に欠ける,というデメリットもある。分社化を行なう際には,従業員の企業家精神の高揚と,グループ内企業間のシナジー効果追求を第一に考えて慎重に検討する必要がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android