切回向(読み)きりえこう

精選版 日本国語大辞典 「切回向」の意味・読み・例文・類語

きり‐えこう‥ヱカウ【切回向】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 勤行(ごんぎょう)の終わりに「又願当寺草創以来過去帳連名諸精霊、年忌月忌中陰諸精霊、及以三界万霊有縁無縁乃至法界平等利益」という文を唱えてする回向。最後にする回向。
    1. [初出の実例]「寺の念仏も切ゑかう有縁無縁乃至法界平等の声をかぎりに」(出典:浄瑠璃・心中天の網島(1720)橋尽し)
  3. 寒の三〇日の念仏修行寒念仏)のうち、最後の日の修行。寒明けの節分の日がそれにあたる。
    1. [初出の実例]「寒念仏鬼で目をつく切り回向」(出典:雑俳・柳多留‐初(1765))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む