切狂言(読み)キリキョウゲン

デジタル大辞泉 「切狂言」の意味・読み・例文・類語

きり‐きょうげん〔‐キヤウゲン〕【切狂言】

大切おおぎ2

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「切狂言」の意味・読み・例文・類語

きり‐きょうげん‥キャウゲン【切狂言】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 歌舞伎の一日の上演狂言のうち、最終に演じる狂言。元祿期の上方から起こり、本狂言にそえた短時間のもの。のちに江戸では二番目狂言の終わりにつけた所作事をいう。切(きり)。大切(おおぎり)
    1. [初出の実例]「初太か小指のきり狂言にとうがらしの赤へたもなく山さるののふなしもまれにして」(出典:評判記・役者評判蚰蜒(1674)ゑびすや座惣論)
  3. 物事の終わり。おしまい。
    1. [初出の実例]「切狂言(キリキャウゲン)じゃ 浄瑠璃より出たる語にして物の終に用る詞」(出典譬喩尽(1786)六)

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世界大百科事典(旧版)内の切狂言の言及

【大切】より

…縁起を祝って〈大喜利〉とも書く。〈切狂言〉ともいい,ほとんどが舞踊劇。江戸時代,1日1本立てで,それを一番目と二番目に分けるのが作劇の原則だったころは,一番目の最終幕を〈大詰(おおづめ)〉といい,二番目の最終幕を〈大切〉といって道行や舞踊の場面をつけるのが慣例だったが,幕末以後は前幕と関係ない独立した1幕を設けることが多くなった。…

※「切狂言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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