列車キロ(読み)れっしゃきろ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「列車キロ」の意味・わかりやすい解説

列車キロ
れっしゃきろ

列車が走行したキロ数のこと。営業キロに列車回数を乗じたものとして算出される。列車キロにはその計算の時点によって列車設定キロ、列車計画キロ、列車実運転キロの3種類がある。

 列車設定キロとは、ダイヤ改正時に決定される基本列車ダイヤ上の定期列車と季節列車の走行キロの総和である。列車計画キロとは、実施段階において臨時列車の運転、貨物列車の計画的運休などの計画作成後に集計した数字のことをいう。列車実運転キロとは、列車の走行後に実際に列車が走行した距離を集計して得られる数字のことをいう。また駅間を通過した動力車客車貨車等の車両数に駅間キロを乗じたものを車両キロといい、これらの走行キロに換算両数(貨車の重さ10トンを1両として計算)を乗じたものは換算車両キロとよばれる。

土田 廣]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の列車キロの言及

【人キロ】より

…たとえば,あるバスが旅客3人を2km,10人を7km運んだ場合,このバスの輸送人キロは3×2+10×7=76人キロとなる(これに対して輸送人員は13人である)。輸送人員には含まれない輸送距離の要因を補うための指標であり,同様の指標にトンキロ(貨物の輸送トン数×輸送距離),車キロあるいは車両キロ(車両走行台数×走行距離),列車キロ(列車数×走行距離),座席キロ(提供座席数×飛行距離)等がある。座席キロに占める人キロの比率は座席利用率,定員キロに占める人キロの比率は乗車効率と呼ばれる。…

※「列車キロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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