初斎院(読み)ショサイイン

デジタル大辞泉 「初斎院」の意味・読み・例文・類語

しょ‐さいいん〔‐サイヰン〕【初斎院】

卜定ぼくじょうされた斎王いつきのみこ潔斎のために野宮ののみやにこもるまで、宮城内に便利な地を定め、仮に移り住んだ所。

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精選版 日本国語大辞典 「初斎院」の意味・読み・例文・類語

しょ‐さいいん‥サイヰン【初斎院】

  1. 〘 名詞 〙 卜定(ぼくじょう)された斎王(いつきのみこ)が、潔斎のため、宮城内に便宜な地を定め、野の宮にはいるまで一時移り住んだ所。
    1. [初出の実例]「賀茂斎女王修禊鴨水於初斎院」(出典日本三代実録‐元慶六年(882)七月二四日)

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世界大百科事典(旧版)内の初斎院の言及

【斎宮】より

…その起源は記紀の伝承に始まるが,制度的な確立は7世紀後半の天武朝のころとされる。斎王は未婚の内親王,あるいは女王のなかから占で定められ,平安朝では雅楽寮,宮内省,主殿寮など宮内の便宜的な場所を初斎院として沐浴斎戒に入り,翌年8月には宮外に新造された野宮(ののみや)に移り,潔斎を重ねる。野宮は洛西に置かれたようで,《源氏物語》賢木巻の舞台ともなる。…

※「初斎院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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