初立つ(読み)ウイダツ

デジタル大辞泉 「初立つ」の意味・読み・例文・類語

うい‐だ・つ〔うひ‐〕【初立つ】

[動タ四]
ひなが巣立つ。
郭公ほととぎす―・つ山をさと知らば木の間は行きて聞くべきものを」〈曽丹集
霞などが立ちはじめる。
「いつしかも―・ちにける霞かなまだいとけなき春の初めに」〈夫木・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「初立つ」の意味・読み・例文・類語

うい‐だ・つうひ‥【初立】

  1. 〘 自動詞 タ行四段活用 〙 ( 名詞「ういだち(初立)」を活用させて用いたもの ) 初めて立つ。特に、擬人的に鳥の巣立ちや初霞についていう。
    1. [初出の実例]「ほととぎすういだつ山をさと知らば木のまは行きて聞くべきものを」(出典:曾丹集(11C初か))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android