別子鉱山(読み)べっしこうざん

最新 地学事典 「別子鉱山」の解説

べっしこうざん
別子鉱山

Besshi mine

愛媛県新居浜市にあった銅鉱山。付近は三波川帯三縄層の角閃石片岩・緑色片岩・石墨片岩・石英片岩などからなり,変成相はらん閃石片岩相~緑れん石角閃岩相。鉱床は母岩の層理に調和的な層状鉱体で,部分的に著しい褶曲を示す。別子本山・余慶・筏津・積善の4鉱床があり,本山鉱床の走向延長1.6km, 傾斜延長3km以上,厚さ平均3m, 走向N60°~70°W, 傾斜45°~70°N。緻密堅硬な塊状鉱(黄鉄鉱黄銅鉱閃亜鉛鉱磁鉄鉱・赤鉄鉱)と縞状鉱(緑色片岩中の鉱染鉱)がある。上部には黄銅鉱・斑銅鉱の網状脈を含む高品位鉱を産し,下部で磁硫鉄鉱が増す。磁硫鉄鉱はホルンフェルス化・珪化・石英脈の増加に伴っており,鉱体下部は熱変成を被っている。Co含有量平均40ppm, Ni/Co=1/20, 硫化物のδ34S+0.4~+3.9‰。海底玄武岩活動に伴う火山堆積鉱床が変成したもので,世界的にも「別子型」鉱床の模式地。1690(元禄3)年発見,当初から住友銅山として操業。1973年閉山までの総出鉱量3,000万t, 平均品位Cu2.5%,産出Cu量約75万t。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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