別宮家野遺跡(読み)べつくういえのいせき

日本歴史地名大系 「別宮家野遺跡」の解説

別宮家野遺跡
べつくういえのいせき

[現在地名]関宮町別宮 家野

鉢伏はちぶせ山の南から東へ派生する一支脈は緩やかに下り、低い尾根状地形を形成する。その標高六九三メートルの丘の上にある縄文時代早期初頭の遺跡。昭和四四年(一九六九)に発見された。同四五年から三ヵ年間発掘調査が実施され、約一〇〇〇平方メートルが県の指定史跡として整備されている。調査対象地五〇〇平方メートルの全域から遺構・遺物が発見され、住居跡・配石群・土壙・焼土壙・柱穴状ピットなどがある。柱穴状ピットは全域から発見され、これらを住居跡に伴うものとするならば、平地式の住居跡であったと考えられる。配石遺構安山岩質の拳大の礫を一ヵ所に集めたもので、一一ヵ所の発見があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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