別寒辺牛川(読み)べかんべうしがわ

日本歴史地名大系 「別寒辺牛川」の解説

別寒辺牛川
べかんべうしがわ

厚岸町のほぼ中央を流れる普通河川。延長四三・八キロ、流域面積七三八・八平方キロ。厚岸町の北方、標高一二〇メートル前後の根釧こんせん台地に源を発し、標茶しべちや・厚岸両町境に沿って台地上を蛇行しながら南東に流れ、下流部でトライベツ川、チャンベツ川、サッテベツ川、チライカリベツ川、大別おおべつ川などの支流を合せ、尾幌おぼろ川とともに厚岸湖の北西部に注ぐ。「東行漫筆」には「ヘカンヘウシの川」「ベカンベツ川」とみえ、「源迄凡二三日路有之よし。巾三四十間より五十間も有之、流れ謐成川なり。川稼夷屋無し」と記される(文化六年四月二八日条)。当川筋は舟を利用してクスリ領とネモロ領を結ぶ道筋でもあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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