別町(読み)あしべつちよう

日本歴史地名大系 「別町」の解説

別町
あしべつちよう

昭和一六年(一九四一)から同二八年まで存続した空知郡の町。町名の表記は蘆別。昭和一六年四月の成立時の世帯数三千三六五・人口一万八千九四二(芦別市統計資料)。第二次世界大戦が拡大するなか、石炭増産は国策として強力に推進められ、三井鉱山株式会社や明治鉱業株式会社などの大資本が操業し、当地はしだいに鉱工業都市へと姿を変えた。三井芦別炭鉱は昭和一四年に鉱業所が設置され、同一六年から営業を開始した(芦別市史)。戦争の激化により炭鉱労働力に不足をきたし、朝鮮人労働者の導入が図られ、戦争捕虜など多数が送り込まれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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