利光村(読み)としみつむら

日本歴史地名大系 「利光村」の解説

利光村
としみつむら

[現在地名]大分市上戸次かみへつぎ 利光

みね村の南にあり、大野川東岸をいち村から南下した日向道が通る。天正一四年(一五八六)九月一九日大友義統跡目安堵状二通に「於戸次庄利光表、祖父河内入道戦死」「於戸次庄利光表、父弾正忠戦死」とみえる(渡辺澄夫蒐集文書・徳丸文書)。同年冬から翌年春にかけ豊後国に進攻した薩摩島津軍は、一二月七日大友一族利光宗魚の籠城する鶴賀つるが城を攻め、一〇日に宗魚は戦死。一二日仙石秀久、長宗我部元親・信親父子、大友義統らの救援軍は大野川河畔の戸次川原の合戦などで大敗を喫し、府内へ敗走した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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