利済庵
りさいあん
[現在地名]両津市椿
椿川左岸の台地上にある。曹洞宗、吉住山と号し、本尊釈迦牟尼仏。「佐渡国寺社境内案内帳」によると、吉井本郷(現金井町)の剛安寺末。開基は吉住地頭本間山城守道昭(正)の後室妙義尼と伝える。元文三年(一七三八)の吉住山利済禅庵寺像因由記(利済庵文書)によると、本間山城守は晩年隠居し、入道して道正を名乗ったという。吉住城跡本郭西方に隠居郭の地名も残る。道正死後妻は仏門に入り妙義ととなえ、草庵を結び利済庵と号したという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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