精選版 日本国語大辞典 「利風」の意味・読み・例文・類語
きいた‐ふう【利風】
- 〘 名詞 〙 ( 形動 )
- ① 気のきいたこと。また、その人やそのさま。
- [初出の実例]「御こじうとの頭中将、きゐたふうなる男ぶり」(出典:浮世草子・紅白源氏物語(1709)一)
- ② いかにもその道に通じているようなこと。また、その人やそのさま。知ったかぶり。半可通(はんかつう)。
- ③ なまいきなこと。また、その人やそのさま。
- [初出の実例]「あんなきいたふうな女郎はねへ」(出典:洒落本・傾城買四十八手(1790)やすひ手)
- 「利いた風な事をぬかす野郎だ」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉六)