刺米・差米(読み)さしまい

精選版 日本国語大辞典 「刺米・差米」の意味・読み・例文・類語

さし‐まい【刺米・差米】

〘名〙
① 米の検査の時に、竹筒先端を斜めに切りそいだ刺(さし)を俵の中に突き入れて、抜き出した米。
② 江戸時代、大坂堂島などで、沖仲仕などが①の名目で、太い刺(さし)で俵別に米を抜き取り、賃金としていた米。
草茅危言(1789)一〇「扨刺米は大抵一俵に五合宛取るを定法とす」
③ (差米) (差し加える米の意) 江戸時代、年貢米計量の際、不足を生じた場合を予想して、名目よりも多く加える余分の米。込み米。あわせ米。〔いろは引現代語大辞典(1931)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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