前山I遺跡・前山II遺跡(読み)まえやまIいせき・まえやまIIいせき

日本歴史地名大系 の解説

前山I遺跡・前山II遺跡
まえやまIいせき・まえやまIIいせき

[現在地名]八尾町福島 前山

小河川の開析でほぼ南北に区切られ北に傾斜した丘陵の北端部近く、標高一四七メートルの地にある縄文時代前期末葉から中期前葉の集落遺跡。昭和五五年(一九八〇)発掘により中期前葉の住居跡二棟が検出されている。胴部が中空の珍しい土偶一点が出土している。I遺跡からほぼ南へ五〇〇メートル、同じ台地上にII遺跡があり、標高一七二メートル、縄文時代前期末葉(福浦上層式期)の単純遺跡で、埋甕と焼土を伴った穴が検出されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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