前谷地村(読み)まえやちむら

日本歴史地名大系 「前谷地村」の解説

前谷地村
まえやちむら

[現在地名]河南町前谷地

東流する江合えあい川の南側に位置する低湿地帯。南はきた村、東は和淵わぶち村。涌谷わくや(現遠田郡涌谷町)へ至る道が通り、江合川に渡しがおかれた。元和二年(一六一六)の伊達政宗領知黒印状(伊達家文書)大崎遠田おおさきとおだのうち「まい谷地」とあり、かつては遠田郡に属していた。同状では他二ヵ所との合計二〇〇貫文の地が一四人に給付されており、五年間は荒野扱いで、検地ののち余剰分は蔵入とするとしている。寛永二一年(一六四四)の伊達忠宗黒印状(「河南町誌」所収)に「桃生郡深谷前谷地村」とあり、木村弥左衛門に二貫二五八文が与えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android