日本歴史地名大系 「前鶴」の解説 前鶴まえづる 宮崎県:日南市飫肥城下前鶴[現在地名]日南市飫肥(おび)一丁目・同六―七丁目本(ほん)町の南、城下の南端部を占める武家屋敷地。前津留とも書いた(正徳四年頃飫肥藩人給帳・「日向記」)など。地区内を前(まえん)馬場(北側)、後(うしろ)馬場(南側)などの東西路が通り(「日向纂記」所収飫肥城改築図)、南端は酒谷(さかたに)川で画される。「日向記」によると慶長四年(一五九九)に「前津留」の屋敷割を行い種子筒町を立てたという。寛文二年(一六六二)の飫肥城破損之覚図(日南市蔵)では後馬場から南には足軽屋敷があった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by