剣山城跡(読み)つるぎやまじようあと

日本歴史地名大系 「剣山城跡」の解説

剣山城跡
つるぎやまじようあと

[現在地名]小松町妙口

妙口みようぐちの南部の妙之谷みようのたに川の上流の剣山(約二五〇メートル)にある城跡。明治初年の「伊予国周布郡地誌」によると、「上城三壇高サ八百二拾尺 下城四壇高サ七百尺 中間凡三町ヲ隔ツ 上城ノ上壇東西九間、南北二拾八間(中略)下城ノ第一壇東西九間、南北四間(中略)第四壇東西拾間、南北拾間、各回字形ヲナシ石垣礎石猶存シ」とある。また「小松邑誌」には「昔ハ鶴来山トモ書シ由世間ニ大義寺ノ城ト云、上城ハ大郷村下城ハ妙口村分ナリ」とあり、厩の跡・屋敷跡・調馬場跡などもあったという。

「伊予二名集」には「黒川美濃守通博三八騎 当城代、嫡子黒川左近守之、享禄年中黒川氏当城を築て、高峠城を攻るが故に石川氏高尾に城をきづき守云云

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android