剣山(読み)つるぎさん

  • けんざん
  • 剣山(つるぎさん)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

徳島県南西部,剣山地主峰標高 1955m。愛媛県の石鎚山 (1982m) に次ぐ四国第2の高山秩父古生層が隆起してできた山で,おもに石灰岩地層から成る。頂上付近は隆起準平原で,平坦であり,「平家馬場」と呼ばれる。山岳信仰霊山で,安徳天皇を奉納したのが山名の由来ともいわれる。登山口は穴吹貞光祖谷 (いや) の3方面。 1964年剣山国定公園指定

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デジタル大辞泉の解説

生け花で、花やの根もとを固定する道具金属の台に、太い針を上向きに植え並べたもの。
徳島県中西部にある山。四国第2の高峰。標高1955メートル。信仰の山で、大剣神社がある。

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百科事典マイペディアの解説

徳島県西部にある山。標高1955m。剣山地の主峰で,徳島県の中での最高峰。山頂付近は平家の馬場と呼ばれる笹に覆われたなだらかな平原になっている。古来修験道の信仰登山が盛ん。剣山国定公園に属し,日本百名山にも選ばれている。
→関連項目貞光[町]

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

徳島県中西部、三好(みよし)市東祖谷(ひがしいや)、美馬(みま)市木屋平(こやだいら)、那賀(なか)町木沢地区の境界にある山。剣山地の最高峰で、1955メートル。石鎚(いしづち)山に次ぐ四国第二の高峰。山頂には「平家馬場」とよばれる平坦(へいたん)面があり、隆起準平原の遺物ともいう。剣山の呼称は、頂上近くの剣神社に安徳(あんとく)天皇の剣を納めたという伝説による。北斜面に石灰岩層があり、岩塔が多く行場となっている。剣山国定公園の中心をなす。1943年(昭和18)山頂に測候所が建設され、翌1944年観測が開始された(1991年より自動気象観測となり、2001年閉鎖)。霧が発生する日数は年平均270日、風速毎秒7.4メートル平均を測定し、積雪は90センチメートルに及ぶこともある。1970年(昭和45)にリフトが完成し、登山客が急増した。山頂はササの原をなし、山腹にはダケカンバ、ダケモミ、ヒメコマツが多い。

 剣山は江戸時代から行者信仰の山で藤ノ池派と見ノ越(みのこし)派の2派があり、明治時代には県内に40組の講があった。夏期には、JR土讃(どさん)線阿波(あわ)池田駅、徳島線貞光(さだみつ)駅、穴吹駅から山腹の見ノ越までバスの便がある。また、1985年には東麓にスーパー林道が開通した。

[高木秀樹]


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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 生け花で、花や枝の根もとを安定させるために使う道具。金属製の重い台にとがった針を上向きに多数植えつけたもので、花材の根もとをさしてとめる。主に盛花(もりばな)に用いる。
※女弟子(1961)〈有吉佐和子〉「白い水盤を前に置いて、その真ン中に大きすぎる黒い剣山が据えてあります」
② 地獄にあるという、剣を植えつけた山。つるぎの山。
※江戸繁昌記(1832‐36)五「地獄の変相を一観するも、亦善からずや。剣山血池、写し取て続篇と為し」
徳島県中央部の山。剣山地の主峰。室町時代からの信仰の山で、剣神社(剣山本宮)、大剣神社、龍光寺、円福寺などがある。標高一九五五メートル。けんざん。

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