最新 地学事典 「剪断加熱」の解説
せんだんかねつ
剪断加熱
shear heating
変形時になされる仕事の大半は最終的には熱に変わる。剪断変形が狭い領域に集中するときには顕著な発熱が起こり,剪断加熱と呼ばれる。地震時に断層が急激に動くときにも,短時間に断層に沿って集中的な剪断変形が起こり,顕著な発熱が起こる(摩擦加熱,frictional heating)。摩擦加熱はときに岩石を溶かすほど著しくなり(摩擦溶融,frictional melting),急冷したメルトと粉砕岩片の混合物からなる脈状で細粒・緻密なシュードタキライトという特異な岩石をつくることがある。
執筆者:嶋本 利彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

