創成川(読み)そうせいがわ

日本歴史地名大系 「創成川」の解説

創成川
そうせいがわ

札幌市街南北に縦貫する一級河川。流路延長一四・八キロ(うち指定区間六キロ)、流域面積一九平方キロ。中央区南十七条西四丁目で豊平川から分れ、おおむね南から北へ市街を貫流し、北区茨戸ばらと伏籠ふしこ川に入り、茨戸川へと流れ込んでいる。上流部の南七条東一丁目までは鴨々かもかも川ともいう。一八六六年(慶応二年)大友亀太郎がイシカリ御手作場の用排水路として、現創成川の南三条辺りから北六条辺りまでを開削したことに始まる。なおこの堀(大友堀)は北六条辺りからは東北東に向かい、現東区北十三条東一六丁目辺りで伏籠(伏籠札幌川)に注いでいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の創成川の言及

【札幌[市]】より

…すでに安政年間(1854‐60)には和人の移住がみられたが,本格的な集落の成立は北海道開拓使の札幌本府が建設された1869年(明治2)以降である。それに伴って豊平川と石狩川を南北に結ぶ運河創成(そうせい)川を東西の基線,防火帯として設置した後志(しりべし)通り(1881年大通りと改称)を南北の基線として碁盤目状の市街地が建設された。また周辺の平岸(ひらぎし)や丘珠(おかだま),白石などに衛星村落が配置されたほか,道内初の屯田兵村が琴似(ことに)や山鼻地区に設置された。…

※「創成川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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