(読み)ヘキ

デジタル大辞泉 「劈」の意味・読み・例文・類語

へき【劈】[漢字項目]

[音]ヘキ(漢) [訓]さく
切り裂く。切り開く。「劈開
物事の始まり。「劈頭

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「劈」の読み・字形・画数・意味


15画

[字音] ヘキ
[字訓] さく・つんざく・やぶる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は辟(へき)。辟は曲刀で腰肉を刳(えぐ)りとる形で、刑辟の意。〔説文〕四下に「破るなり」と訓し、勢いよく割くことをいう。〔段注〕に副と声義同じとし、「劈行はれて副廢す」というが、副は辜(ひよくこ)に用いる字で、劈とは別の字である。辟は霹靂(へきれき)のようにはげしい雷声を形容し、劈もその擬声語である。

[訓義]
1. さく、ひきさく、つんざく、たちさく。
2. わる、やぶる。

[古辞書の訓]
名義抄〕劈 ワル・ハグ・ヒサク 〔字鏡集〕劈 ヤブル・キル・サク・ヒサク・ハグ・ワル・ツンザク

[語系]
劈phyekは副()phiuk、剖phと声近く、劈ははげしく引き裂く意。・剖はふくれたものを二分する意。両半にすることを(半)puan、班pen、(判)phuan、披phiaiといい、みな一系の語である。

[熟語]
劈開劈口劈砕劈柴劈折劈断劈地・劈頭劈破劈剝劈面劈雷劈歴・劈裂劈臉
[下接語]
手劈・皴劈・尖劈・直劈・半劈・斧劈・面劈・雷劈

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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