霹靂(読み)ヘキレキ

デジタル大辞泉 「霹靂」の意味・読み・例文・類語

へき‐れき【××靂】

かみなり。いかずち。雷鳴。「青天霹靂
雷が激しく鳴ること。落雷すること。また、大きな音が響き渡ること。
「―する時にも動かず」〈今昔・三一・三七〉
[類語]いかずち鳴る神らい雷鳴雷電天雷急雷疾雷しつらい迅雷じんらい雷公遠雷春雷界雷熱雷落雷稲妻いなずま稲光いなびかり電光紫電しでん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「霹靂」の意味・読み・例文・類語

へき‐れき【霹靂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かみなり。いかずち。雷鳴。なるかみ。
    1. [初出の実例]「縁去月霹靂、勅新田部親王、率神祇官之」(出典:続日本紀‐天平二年(730)閏六月庚子)
    2. 「迅雷耳を掩ふ間もなきクーデターは〈略〉失意の老翁の頭上に霹靂(ヘキレキ)の如く落ちかかったのである」(出典:黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一)
    3. [その他の文献]〔枚乗‐七発〕
  3. ( ━する ) 雷が激しく鳴ること。稲光りがすること。また、雷が落ちること。
    1. [初出の実例]「一昨同宿、而今日霹靂彼家」(出典:小右記‐長和元年(1012)六月二八日)
  4. ( 形動タリ )( ━する ) 大きな音の響きわたること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「鉄炮〈略〉霹靂(ヘキレキ)すること閃電光の如くなるを、一度に二三千抛出したるに」(出典:太平記(14C後)三九)
    2. [その他の文献]〔南史‐曹景宗伝〕

霹靂の補助注記

「霹靂」を古くは「かみとけ」「かみとき」「かんとけ」「かんとき」などと訓じた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「霹靂」の読み・字形・画数・意味

【霹靂】へきれき

雷鳴。〔旧唐書、裴伝〕(父之)是れより先、州中に積年案數百り。崇義、之(えんし)を促して之れを斷(さだ)めしむ。之、書數人に命じ、紙をね筆をめしめ、斯須(ししゆ)(忽ち)にして剖斷(ほうだん)竝(なら)び畢(をは)る。~號して霹靂手と爲す。

字通「霹」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android