劉 邦(読み)りゅうほう

旺文社世界史事典 三訂版 「劉 邦」の解説

劉 邦
りゅうほう

前247〜前195
前漢の初代皇帝,高祖(在位前202〜前195)
江蘇 (こうそ) 省沛 (はい) の人。中流農民の家に生まれ,下級警吏となったのち,任俠的集団の指導者となる。前209年陳勝らの乱が起こると,これに乗じて兵を挙げ,項羽とともに秦を攻め,項羽に先だって前206年秦の都咸陽 (かんよう) を占領した。のちに項羽を垓下 (がいか) の戦いで破り,長安に都して漢を建国(前202年)。国家統治の方針は郡国制を採用し,国には一族功臣を封じたが,のちしだいに異姓の功臣の王を除き,劉氏一族で天下を固めた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android