垓下(読み)ガイカ

デジタル大辞泉 「垓下」の意味・読み・例文・類語

がいか【垓下】

中国安徽あんき省の古戦場。紀元前202年、高祖劉邦りゅうほう大軍項羽こううを包囲した地。項羽四面楚歌うちに敗れ、烏江うこうで自殺して、漢王朝による天下統一が成った。

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精選版 日本国語大辞典 「垓下」の意味・読み・例文・類語

がいか【垓下】

  1. 中国、安徽省霊壁県東南の地。楚の項羽が劉邦(漢の高祖)の軍に囲まれ、敗れたところ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「垓下」の意味・わかりやすい解説

垓下
がいか
Gai-xia; Kai-hsia

中国の安徽省にある古戦場。の滅亡後,西楚の覇王と称した項羽に対して漢の劉邦 (→高祖) が反抗し,楚漢の争いが起った。最初優勢であった項羽も次第に劉邦に圧迫され,前 202年,ついにこの地で囲まれた。四面楚歌の声を聞いて,漢が故郷の楚を征服してしまったと思い,愛姫虞美人 (ぐびじん) に別れを告げて,最後の決戦を挑んだが大敗した。これを垓下の戦いという。

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世界大百科事典(旧版)内の垓下の言及

【垓下の戦】より

…中国,前202年に漢の劉邦(高祖)と楚の項羽の間におこなわれた決戦を言う。垓下Gāi xiàは現在の安徽省霊璧県の地である。初戦では漢軍が敗北し,二戦では楚兵が大敗する。…

※「垓下」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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