加持身説法(読み)かじしんせっぽう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「加持身説法」の意味・わかりやすい解説

加持身説法
かじしんせっぽう

仏教用語。法身説法 (本来姿や形をもたず,言葉に表わせない真理そのものが説法をする) が密教独特の仏身観である。しかし,密教の教主を真理そのもの (自性身) とするとき,頼瑜や聖憲らの新義真言宗学者は,この自性身を言葉を離れた真理そのもので説法をしない本地身と,それでは衆生教化しえないから衆生利益の加持の方面としての壮麗な尊い姿を示現して説法する加持身との2面に分けた。この加持身が行う説法のこと。

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