加牟那塚古墳
かんなづかこふん
[現在地名]甲府市千塚三丁目
荒川左岸、標高二九五メートルに立地する大型古墳。周辺地域は当該期の遺跡も多くみられ、千塚という地名が示すように、千塚・山宮古墳群などの多くの古墳がかつては存在したようであるが、市街化によって現存するものはほとんどない。当古墳は慶長六年(一六〇一)の千塚村検地帳(県立図書館蔵)には金塚・かなつかとみえ、また釜塚・神塚などともよばれていた。「甲斐国志」には「周囲百間余窟ノ口南ニ向ヘリ高九尺許リ横一丈深サ十間左右石塁ニシテ上ヲ盖フニ巨石六枚ヲ以テス石室ノ最大ナル者ナリ」とみえ、古くから開口していた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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