器財埴輪(読み)きざいはにわ

精選版 日本国語大辞典 「器財埴輪」の意味・読み・例文・類語

きざい‐はにわ【器財埴輪】

  1. 〘 名詞 〙 各種の器具器財をかたどった形象埴輪。盾(たて)、靫(ゆき)、鎧(よろい)、衣蓋(きぬがさ)椅子(いす)高坏(たかつき)など、武具装身具家具などを模している。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「器財埴輪」の意味・わかりやすい解説

器財埴輪
きざいはにわ

人工物自然物をかたどった形象埴輪のうち,各種の器材を表わしたものの総称。靭 (ゆぎ) ,鎧,太刀,鞆 (とも) などの武器,武具の類から,腰掛,衣蓋 (きぬがさ) , (さしば) ,さらには厨房具などもある。家屋関係のものは特に家形埴輪と呼ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「器財埴輪」の解説

器財埴輪
きざいはにわ

埴輪(はにわ)

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の器財埴輪の言及

【形象埴輪】より

…その場合の形象埴輪とは,各種の人工物や自然物の形態をかたどった埴輪の意味である。さらにその対象によって細分すると,人工物をかたどったものに家形(いえがた)埴輪,器財埴輪があり,自然物をかたどったものに動物埴輪,人物埴輪がある。 形象埴輪の起源について,《日本書紀》には,垂仁天皇の時に野見宿禰(のみのすくね)が人馬および種々(くさぐさ)のものの形の埴輪を作って陵墓に立て,殉死に代えたことにはじまると記している。…

【埴輪】より

…また楕円形の円筒埴輪もみられる。 形象埴輪は,人物,動物や人工物をかたどったもので,家形埴輪,器財埴輪,動物埴輪,人物埴輪に細分される。家形埴輪のうちで,戸口と窓とを併設するものを住居とし,戸口のみで窓を欠くものを倉庫とみなしている。…

※「器財埴輪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android