加藤景範(読み)かとう・かげのり

朝日日本歴史人物事典 「加藤景範」の解説

加藤景範

没年:寛政8.10.10(1796.11.9)
生年享保5.5.4(1720.6.9)
江戸中期の歌人通称小川屋喜太郎,字は子常,号は竹里,景範は名,のちの名は友輔。医師で薬商を兼ねた父信成の跡を継ぎ売薬を業とした。父は五井持軒,三宅石庵などに学んで晩年和歌好み,烏丸光栄に学んだ。景範もその境遇のもと,和歌は光栄門で父の友人の松井政豊に師事し,また漢学塾懐徳堂に学んだ。とりわけ和学は五井蘭洲の『古今通』を熟読することで強い影響を受け,懐徳堂の和学を領導する立場に立ち,多くの歌学書を書いた。『新古今集旧注補遺』『和歌虚詞考』『国雅管窺』などの著作がある。<参考文献>多治比郁夫「加藤景範年譜」(『大阪府立図書館紀要』8号)

(飯倉洋一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加藤景範」の解説

加藤景範 かとう-かげのり

1720-1796 江戸時代中期-後期の歌人。
享保(きょうほう)5年5月4日生まれ。家業は薬商。松井政豊に師事する。また懐徳堂で五井蘭洲らにまなび,和学をおしえた。寛政8年10月10日死去。77歳。大坂出身。名は別に友輔。字(あざな)は子常。通称は喜太郎,太助。号は竹里,居貞斎。著作に「和歌三類集」「みやひこと玉かつら」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「加藤景範」の解説

加藤景範 (かとうかげのり)

生年月日:1720年5月4日
江戸時代中期の歌人
1796年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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